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浜離宮恩賜庭園

Garden Stories / 庭園 / 東京都中央区浜離宮庭園1-1

浜離宮恩賜庭園

都市の中に残る潮入りの庭

高層ビルに囲まれながら、潮入りの池と松が江戸の時間を残す庭園。 水位、橋、茶屋、借景を庭仕事の視点で読みます。

01 / 庭を知る

庭を知る

プロフィール、庭の成り立ち、歩く前に見ておきたい要素をまとめます。

浜離宮恩賜庭園は、潮入の池二つの鴨場をもつ、江戸時代を代表する大名庭園です。

潮の満ち干で表情を変える「潮入の池」

潮入の池とは、海水を庭園内に引き入れ、潮の満ち干によって池の景色を変化させる造園様式です。

かつては海辺の庭園で広く用いられており、旧芝離宮恩賜庭園、清澄庭園、旧安田庭園なども、昔は潮入の池を備えていました。

しかし現在、実際に海水が出入りしている潮入の池は、浜離宮恩賜庭園だけとされています。

将軍家の鷹狩場から、甲府浜屋敷へ

この地は、寛永年間(1624〜1644年)までは将軍家の鷹狩場でした。
当時は一面に芦が広がる、水辺の原野だったといわれています。

承応3年(1654年)、四代将軍・徳川家綱の弟である松平綱重が、将軍から海を埋め立てて別邸を築く許しを得ました。

こうして誕生したのが、甲府浜屋敷です。

将軍家の別邸「浜御殿」へ

その後、松平綱重の子である綱豊が、六代将軍・徳川家宣となります。

これをきっかけに、甲府浜屋敷は将軍家の別邸となり、名称も浜御殿へと改められました。

以降、歴代将軍によって造園や改修が重ねられ、十一代将軍・徳川家斉の時代に、現在に近い庭園の姿が整えられました。

皇室の離宮、そして都民に開かれた庭園へ

明治維新後、浜御殿は皇室の離宮となり、名称も浜離宮へと改められました。

その後、関東大震災や戦災によって、御茶屋などの貴重な建物が焼失し、樹木にも大きな被害が出ました。

昭和20年(1945年)11月3日、浜離宮は東京都に下賜されます。
整備を経て、昭和21年(1946年)4月から有料公開されるようになりました。

国の特別名勝・特別史跡に指定

浜離宮恩賜庭園は、昭和23年(1948年)12月に、国の名勝および史跡に指定されました。

さらに昭和27年(1952年)11月には、周囲の水面を含めて、国の特別名勝および特別史跡に指定されています。

江戸の水辺の記憶を今に伝える庭園

江戸の海辺に生まれ、将軍家の別邸、皇室の離宮、そして都民に開かれた庭園へ。

浜離宮恩賜庭園は、東京の中心にありながら、江戸から現代へと続く水辺の記憶を今に伝える、東京を代表する歴史庭園です。

要素

庭を読む

潮入りの池

海水を引き込む池が、都市の中に時間と水位の変化を残しています。

松と水際

水面に沿う松の手入れが、池の広がりと園路の視線をやわらかく整えます。

借景としての都市

高層ビルを消さずに、庭の歴史と現代の輪郭を同じ視界に置いています。

02 / 庭仕事の視点

庭仕事の視点

剪定、石、水、陰影、園路の判断を、庭師の目線でほどきます。

01

潮の水を読む

池の水は背景ではなく、庭全体のリズムを決める要素です。 橋、護岸、茶屋の見え方も水面の高さに支えられています。

02

松を輪郭として整える

松は景色を飾るだけでなく、水面と空、都市の建物の間にやわらかな境界をつくります。

03 / 歩く

庭を歩く

歩く順番、基本情報、地図をひと続きで見て、映像がある場合は歩く速度まで確認できます。

この庭の歩き方

視点を少し変えると、庭の考え方が奥深くなる

01

最初に池の大きさを受け止める

細部を見る前に、池が庭全体にどれほど大きな余白をつくっているかを確認します。

02

橋と茶屋の見え方を見る

歩く位置によって橋と茶屋の距離が変わり、庭の奥行きが立ち上がります。

03

最後に都市との重なりを見る

ビルを背景として受け止めると、江戸の庭が現代に残る意味が見えてきます。

基本情報

住所
東京都中央区浜離宮庭園1-1
最寄駅
汐留駅
開園時間
午前9時~午後5時
休園日
年末・年始
入園料
一般300円、65歳以上150円

※ 開園時間・料金・休園日は変更される場合があります。訪問前に公式情報をご確認ください。

入口まわり、駅からの距離、周辺の道を訪問前に確認できます。

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04 / 関連情報

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