この庭について
旧朝倉家住宅は、東京府議会議長や渋谷区議会議長を務めた朝倉虎治郎によって、大正8年(1919)に建てられた邸宅です。猿楽町の南西斜面を利用した敷地に、主屋・土蔵・庭門・附属屋が配され、主屋と土蔵は国の重要文化財に指定されています。
庭園は、玄関前の前庭、敷地南側に広がる主庭、坪庭の中庭に大別されます。特に主庭は西渋谷台地の崖線部にあり、斜面とその上部平地を活かして、歩くほど景色が変わる回遊式庭園になっています。かつては富士山や目黒川、田園風景を望む借景も意識されていました。

Garden Stories / 庭園 / 東京都渋谷区猿楽町29-20
代官山の崖線に残る、大正期の邸宅と回遊式庭園
代官山駅から徒歩約5分。大正8年(1919)に朝倉虎治郎の私邸として建てられた旧朝倉家住宅は、重要文化財の主屋・土蔵と、崖線を取り込んだ回遊式庭園をあわせて見学できる場所です。
01 / 庭を知る
プロフィール、庭の成り立ち、歩く前に見ておきたい要素をまとめます。
旧朝倉家住宅は、東京府議会議長や渋谷区議会議長を務めた朝倉虎治郎によって、大正8年(1919)に建てられた邸宅です。猿楽町の南西斜面を利用した敷地に、主屋・土蔵・庭門・附属屋が配され、主屋と土蔵は国の重要文化財に指定されています。
庭園は、玄関前の前庭、敷地南側に広がる主庭、坪庭の中庭に大別されます。特に主庭は西渋谷台地の崖線部にあり、斜面とその上部平地を活かして、歩くほど景色が変わる回遊式庭園になっています。かつては富士山や目黒川、田園風景を望む借景も意識されていました。
要素
主庭は西渋谷台地の崖線部にあり、斜面と上部平地を組み合わせて構成されています。歩く位置や高さによって、主屋・石灯籠・樹木の見え方が変化するのが魅力です。
主屋からは、庭の景観が額縁に入った絵のように見えることが意識されています。畳敷きの室内から庭を見ることで、建築と庭が一体になった大正期の邸宅文化を感じられます。
庭には、三田用水から導いた流れや小滝の跡が残ります。水路護岸や石組みには伊豆産の玉石や根府川石が使われ、水音まで考えられた設計が見られます。
02 / 庭仕事の視点
剪定、石、水、陰影、園路の判断を、庭師の目線でほどきます。
01
崖線を平らに整えず、斜面の高低差をそのまま庭の骨格にしている点が重要です。庭を歩く体験そのものが、地形を読む体験になっています。
02
主屋から見た庭が絵のように見える構成は、庭だけで完結しない設計です。室内の座る位置、開口部、庭の石や樹木が連動しています。
03
水路底のモルタルに砂利を混ぜ、水音を生む工夫が見られます。視覚だけでなく、音によって庭の存在感を高める繊細な作庭です。
03 / 歩く
歩く順番、基本情報、地図をひと続きで見て、映像がある場合は歩く速度まで確認できます。
この庭の歩き方
01
入口は代官山交番の向かいです。まず玄関前の前庭で、邸宅の構えと植栽の落ち着いた雰囲気を受け取ります。
02
畳敷きの室内、欄間、襖、板戸の意匠を見ながら、開口部越しに庭を眺めます。庭を歩く前に、建築側からの見え方を確認するのがおすすめです。
03
杉の木目や質感を活かした杉の間、茶室まわりは、接客空間としての繊細な意匠が感じられる場所です。
※ 開園時間・料金・休園日は変更される場合があります。訪問前に公式情報をご確認ください。
入口まわり、駅からの距離、周辺の道を訪問前に確認できます。
Google Mapsで開く04 / 関連情報
この庭で見た要素を、近いテーマの記事や映像へ静かにつなぎます。
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